{{indexmenu_n>15}} ===== 業者発言(概要) ===== - 装置の科学的根拠について * 業者社長「(今の段階で根拠・理論は)ない」 * 業者知人「この装置はエントロビーを減少させる」 - 装置の効果について * 業者社長「(効果を)1年で見ちゃまずい」「(10年経つと効果が)分かる」 - 装置の構造について * 装置の実機を見た業者社長は「外国製のニセモノ」「本物との違いは見てもわからない」と主張した ===== 業者発言を読み解く ===== - 装置の科学的根拠について * 業者の宣伝では「水のクラスタ」「水の自由電子」などの専門用語が多用されているが、これらが実証されたことはないと社長自らが認めたことになる * 業者は2019年ごろから「この装置はエントロビーを減少させる」と主張しているが、これが事実なら熱力学の根本が覆る大発見である。しかし、どのように確認したのか明言されたことはないし、物理学者が本装置に興味を持ち実験したという話も聞かない - 装置の効果について * 業者の宣伝では「数週間で鉄分値が劇的に下がった」「パイプの閉塞率が劇的に下がった」と主張しているが、番組内で「1年で見ちゃまずい」と主張したことは矛盾するように思われる * 「10年経過しないと効果が出ないものを、なぜ返金は1年目だけなのか?」という質問に対し、業者の回答は「10年後の検証だと10年後までお金が入ってこない」など的外れであった。ビジネスモデルの根幹部分が不明瞭に思われる - 装置の構造について * 業者社長は「大学教員の持ち込んだ装置はニセモノ」と断じたが、本物との違いを質問されて「ビスがついていない」としか回答しなかった * ビスは大学教員が外しただけなので「ニセモノ」は社長が見てもわからないほど本物に近いと言える * 持ち込まれた装置は「ステンレス筐体に樹脂と磁石しか入っていない」という簡素なものであった。すなわち「本物」の装置には制御装置や調整機構などは入っておらず、筐体内の「磁石」のみが装置の実態であると言える * 本装置は「電磁波収束体を備えた装置」として地方自治体に納入されている例もあるが、特許の図版と異なるものを納入していることは契約違反ではないかとの疑念を拭えない {{ :kikitai:img_0003.jpg?nolink&800 |}} 実機を元に作図 ===== 発言抜粋(装置の科学的根拠) ===== * 大学教員:原理はわかってないってことですか? * 販売業者:え、理論については、えー、まずはね、えー、研究に委ねるところがあると * 大学教員:理論はわかってないと? * 販売業者:ただ、それをですね、結果として私どもは配管の赤錆を止めている、そして赤錆を黒錆にしていると。この物理現象でビジネスにしている訳です。ですからお客さんは4100もうすでにありますが、イギリスバッキンガム宮殿も使っています。ウインザー城も使っている、えー、 大英博物館も使っている。そして、あとで紹介したいと思うんですが、向こうから推薦状も来ています。 * 大学教員:理屈は分らないけれども 結果は出ているという説明なんですか? 理屈はわからないということですね? * 販売業者:でね、理屈はですね、証明がですね、これからいろんな大学で、今研究していますから、その、あの〜 * 司会者 :いずれ出てくるということですね?理屈は。でも、今の段階では理屈はないということで。 * 販売業者:ない ===== 発言抜粋(装置の効果) ===== * 大学教員:これ効果の判定は12ヶ月経った時に・・・契約書を見ると、効果がなければ返品すると、それしかないんですね。では10年後にチェックをして効果がなかった場合に返品してもらえますかというと、契約書はそうなっていないのです。10年経たなくては効果が出ないものを、なぜ返金できるのは1年目のみなんですか? * 販売業者:10年で効果がわかるんじゃなくて、10年見れば必ずもうみなさん納得と、いう結果が出ますよ。 1年で、要は赤錆が普通は劣化していくわけです。劣化していきます。その劣化を止めるということを判定して、皆さん納得して、えー、それを購入していただく。あるいは私どもビジネスですから、10年間お金が入らないと、これはビジネス成り立ちません。 ですから、少なくとも1年でですね、その期間を切って・・・ * 司会者 :支払いが1年で区切っている? * 販売業者:ただし、継続でね、その結果については、もう10年も皆さん見て、それで納得いただいている。と言う事で * 販売業者:ちょっとすみません、いいですか。 私はちょっと仙台なんですけれどもパイプテクターと繋がって17年ぐらいになります。で、まあ、あのう、いろんな中小企業のですね、販路拡大の支援とかそう言うのをしています。で、やっぱり最初17年前は開発当時でした、まったく小波先生がおっしゃったようなイメージですよ。ええ、やっぱりその、だけども、まあ、本当にそのこういった、あー、その現象が、起きれば、これまたね、技術の進化ですごく変わっていくんじゃないって事で、もう我々もいろんな、そのテストしました。ええ。 で、先ほど木村先生もその、理論がね、まだなってないけれども・・・ ===== 発言抜粋(装置の構造) ===== * 大学教員:先ほどの図を見てください。どうですか? 全然違いました。 * 司会者 :こういうのが入ってなかった * 大学教員:特許の図とは違いますね。 {{ :kikitai:patent001.jpg?nolink&800 |}} 特許書類より引用(彩色は筆者) * 司会者 :社長がここについて * 販売業者:あのー、このー、「論座」のですね、技術士会のですね、見解ということでパイプテクターは磁気装置ですよと。 実はですね、NMRパイプテクターというのは流通在庫はございません。ですから、パイプテクターというものを分解するんであれば、お客から盗んでくるしかないんです。それでですね、えー、これを技術士会の小波さんが盗んで来たか、えー、あるいはその関係者が盗んで来たか、えー、お客さんから。 であれば、私どももそうかなと思うんですが、お客さんから盗まれたというものは今まで調べてもないです。 * 司会者 :ということはこれはNMRパイプテクターじゃないということですか? * 大学教員:偽物ですか? * 販売業者:で、過去に2社、実はパイプテクターの偽の製品を作ってます。それから今中国で、インターネットでね・・・ * 司会者 :これを・・・まず、本物かどうかっていうのが、あのー * 販売業者:わからないです * 司会者 :え?わからないんですか? * 販売業者:偽物はそっくりに作ってますから * 司会者 :へぇーーーー * 販売業者:でね、で、えー、それを提供した人間・・が、それをお客から盗んで来たんであれば、それは、あー、ね、あのー、パイプテクターの可能性がありますけれども。 お客から盗んでないんであれば、あるいはね、盗んだものを分解して破壊すれば器物破損になりますよね。 * 司会者 :でもこれ、これを使っている人が、これなんか効果がなさそうだからって言って外して持ってくるというという事は考えられない? * 販売業者:考えられないです。 (一同)へぇーーーー * 販売業者:全部お客さんがですね、使って、効果で、ね、認めてみなさん使ってますから * 司会者 :これ、手に取ってもわかんないものですか?社長が * 販売業者:わからないですね。というのは・・・ * 司会者 :自社の製品かどうかとか * 販売業者:そっくりね作られてますから * 司会者 :で、本物はこういう形になってないって事ですか? * 大学教員:違うんですか? * 販売業者:ちょっとね・・・ちょっと、違う・・・これない、これないもんね。ここないもんね * 大学教員:ビスですか?ビスはですね全部外したんですよ * 販売業者:それでね、それで、あの、韓国の会社が中国でネット販売もしてると聞いてます * 司会者 :なるほど、じゃあ、これが本物かどうかわかんない * 販売業者:本物だから、偽物ができるんですね。 * 大学教員:ほーう * 販売業者:世界で唯一、赤錆を止める装置ですから、ですからみなさん欲しがる * 大学教員:すべてロットで管理されているんですか? * 販売業者:全部管理されてます * 大学教員:売ったんじゃないんですか? * 販売業者:ですから〜 * 大学教員:売ったんですよね?販売したものでしょ? * 販売業者:ですから。お客さん・・・流通在庫がございません。ですからお客さん・・・ * 大学教員:流通在庫じゃなくて、販売されたものはある訳でしょ * 販売業者:販売したものはありますよ * 大学教員:あるでしょ。その販売されたものが私のところに来たんであって * 販売業者:だから、販売したのが、どっからね、お客さんから持って来たのか、ね、誰が持って来たのか。 * 司会者 :社長、持って来てないですか? じゃあ比べようがないから何ともならないですよね * 大学教員:じゃあ、中身がこういうものでないのは確かなんですか? * 販売業者:ビスの位置がちょっと違うんじゃないですか * 司会者 :いや、ビスじゃなくてねー * 大学教員:ハハ * 司会者 :ビスは、まあ一回外したって言って、これ中はこうじゃないんですか、じゃあ? * 販売業者:ですからね、あの〜 * 司会者 :全く違うものですか? * 大学教員:自分の子供をけなすようなことをして・・・ * 販売業者:ねえ、わからない * 司会者 :分か・・・え、自社のとは違うってことなんですか? * 販売業者:それはね、それは・・・ですから * 司会者 :ここを濁したら前に進まないでしょ?これ、自社のものとは違うんですか? * 販売業者:だから〜だからですね。 * 司会者 :僕はもうすごく中立な立場で、いま色々と質問しているんですけど * 販売業者:お客から〜お客から盗んで来ない限り・・・ * 司会者 :それは聞いたんですけど、僕の質問にまず答えてもらっていいですか? これって、NMRパイプテクターではないんですか? こういうのは * 販売業者:多分違うでしょうね? * 司会者 :たぶん・・ではないですよね? * 大学教員:構造は違うんですか? * 司会者 :こういうものじゃないんですか、じゃあ? * 販売業者:ですから・・・・・・・えー・・・・・・ * 司会者 :だって、ここを見たら偽物だって断定できるじゃないですか? これ、ウチのと全然違うよって * 販売業者:それはね、あの〜、今までね、そっくりさんを作っている会社がありましたから、ね。 あのー、お客さんも分かんないし、えー、出荷されてる訳です。いわゆるパイプテクターで、・・・こう実地検証して * 司会者 :なんか、シリアルナンバーみたいの打ってないんですか? * 販売業者:いや、普通はね全部ねえ、打ってあるんです * 司会者 :じゃあこれ、シリアルなバーがないから * 大学教員:シリアルナンバーはここに持って来て、特定される可能性が高いので、 * 司会者 :ああ、外してる? * 大学教員:外しました。あるいはこれもそうなんですけど(脚注:NMRを利用した健康器具 Yubi-MRを取り出す)ここシリアルって書いてある。これをマスクしてます * 販売業者:特定されたらどうして困るのか。それもよくわからないんですね。要するに、あの、パイプテクターとしての製品であれば、番号がね、あ〜 * 司会者 :ここまで聞いてて、木村さんどうですか? * 大学教員:じゃあ、中身がこの磁石ですっていう風に言われては「そんなものが入っているわけはない」ってのは断言できますか? * 販売業者:ですから、私はそれ見てね「よくわからない」と * 大学教員:わからないって事と?分かりました * 販売業者:わからないと、しかないです * 大学教員:あの、じゃあ、違うとも、そうだとも〜。違うとも盗まれたものとも断定できないということです? * 販売業者:だから・・・お客さんからね、どこの、どこどこのお客さんから持って来ましたよということで、お客さんから追跡をすれば、まあそれは、ね、あの〜、そうかもしれないと、いう事はわかりますけれど。 なにせあの、パイプテクターをですね、使って、えー、効果を、まあ評価をして、磁石の装置を偽物を納めてた会社があるんです。で、わからないんです。正直、見て、ね。 そっくり作ってますから。ですからそういうな事態も過去あって、私どもとしてはわからないんです、ね * 司会者 :ということになりました。はい