{{indexmenu_n>1}} ====== 広告の問題点 ====== ===== 交通局広告掲出審査要領 ===== 東京都交通局は[[https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/about/yoko_yoryo/pdf/b_yoko_yoryo07.pdf|広告審査要領]]を公開しています。問題の磁気活水装置の広告は、この掲出基準を満たしていないように見えます。 {{ :promotion:metro_ad.jpg?nolink |}} 地下鉄車両内で撮影した広告写真 ===== 広告の不審な点 ===== - 「水配管を40年以上延命」という文言 * 審査要領の「虚偽及び誇大な表現又は非科学的な根拠等により、誤認を与える表現は掲出不可とする」に抵触する恐れがある * 無電源の装置が配管を「40年以上延命」という表現は現代科学の水準から考えにくく、交通局は文言の根拠を確認するべき - 「水の自由電子で赤錆を黒錆化」という文言 * 審査要領の「虚偽及び誇大な表現又は非科学的な根拠等により、誤認を与える表現は掲出不可とする」に抵触する恐れがある * 「水和電子」は実在する物理現象だが、無電源の装置で水道管中への水和電子の発生は現代科学の水準では考えにくい * 「水和電子」は実在する物理現象だが、水和電子は生成から1秒以下で消滅するため、配管の末端に効果を与えるという主張は破綻している - 「新規赤錆を完全防止」という文言 * 「完全」という表現は、審査要領の「最高、最大等の断定的表現」に抵触する恐れがある * 「完全防止」とあるが、契約書によればブリスター起因のサビは保証外である。過剰な表現で性能を実際よりも優良に表現している - 「国内外実績〜全てで防錆効果確認」 * 「全て」という表現は、審査要領の「最高、最大等の断定的表現」に抵触する恐れがある * 「全てで〜確認」の「確認」とは、単に検証したということではなく、「効果が(あることを)確認」と理解できるが、閉塞率が改善しなかった事例が報告されているため、このようは表現を用いることは不適切と考えられる - 「世界で唯一 論文発表」 * 「唯一」という表現は、審査要領の「最高、最大等の断定的表現」に抵触する恐れがある * 防錆の学会では防錆の論文は多数発表されているはずである。何を以って「唯一」としているのか不明ではないか * アジア・太平洋防錆国際会議(?)は口頭発表であり、「論文」とは言い難い * 「防錆技術協会」は学会ではない。業界団体の機関紙への寄稿は「論文」とは言い難い