効果なし報告

設置マンションから「サビが悪化したのに返金されなかった」という報告が寄せられました。
マンションが特定できない部分に限って開示可能ということなので取り上げます。

設置1年後の検査でサビが増大したという報告書は次の通りです(赤枠と文字は筆者)。
マンション内の2箇所で「閉塞率」を測定し、うち1箇所でサビが増大していたという測定結果となります。
装置の効果がなかったことを業者が認めた珍しい事例だと思われます。

提供資料を元に再構成(特定を避けるため細部変更。数値は変更なし)

サビが増大したのに返金されないことについての業者からの報告書抜粋は次の通りです(赤枠は筆者)。
このマンションでは設置後に断水していた時間があり(約24時間)、断水からの復旧時に上流から偶然流れてきたサビが接合部のサビに付着したとの説明です。
業者ははこの主張について再検査などはしておらず、内視鏡写真の目視から「推測致します」としています。
業者側に不利な事実を、自社に都合の良い「推測」で否定できるなら、装置の返金実績がないことも納得できるものです。

提供資料を再構成したもの(提供者の特定を避けるため細部変更。閉塞部や矢印などの画像部は無編集)