ニセ科学
ニセ科学とは
当サイトでは磁気活水器を「ニセ科学」と判断します。
ニセ科学とは、科学のフリをした非科学的な信念や活動です(疑似科学、似非科学)。
NMRパイプテクターの業者が主張する「動作原理」は現代科学で確認されたことがありません。
業者が科学的だと主張したいのであれば「有意な電磁波を放出する」「電磁波が鉄管を透過する」「水のクラスタを小さくする」「水和電子が生成される」「水道管に電位差が生じる」などの要素技術について実験結果を出すべきです。
しかし、これら要素技術について朝日新聞のインタビューでは「仕組みが推測である」と認め、TV放送では「(今の段階では理屈は)ない」と答えています。
当事者が確認できていない技術を、あたかも存在する技術であるかのように宣伝することは「科学的」とは言えません。
また、信頼できる第三者機関によって装置の効果が実証されたこともありません。
「原理は調査中だが効果がある」と主張するのであれば、信頼できる機関で測定計画・設置・実験まで首尾一貫した検証を行うべきです。
実際、横浜市水道局がこのような検証を行ったところ「残留塩素濃度」「配管内のサビ」について効果が見られなかったという結果が出ています。公的機関の信頼できる結果に対して、販売会社が何らコメントを出していないことは不自然ではないでしょうか。
磁気活水器とは
当サイトではNMRパイプテクターを「活水器」「磁気装置」「磁気活水器」と表現します。
事業者は「磁気装置ではない」と主張していますが、こういった区分に科学的な意味はありません。
- 「活水器」「磁気装置」「NMR更生装置」はいずれも科学的に無定義であり、区別することに意味はない
- 未検証の動作原理はいくらでも作れるので、造語が出るたびにカテゴリを増やしていたらきりがない
- NMRパイプテクターはステンレス筐体に磁石が内蔵されたシンプルな装置であり、ニセ科学カテゴリの「磁気活性装置」と外形的には同一である
- 本装置の特許において「磁石を配置し〜流体を活性化させる」とあるので、「磁気(を用いた)活水器」は装置の性質を適切に表している
Q&A
- Q:現代科学で解明されていなくても、未知の現象で効果が現れる事もあるのではないか?
- A:「未知の現象で効果が出る」なら、購入者にそのように説明するべきです。また、どの作用機序が「未知」なのかを明らかにすることは可能なはずです。これら初歩的な手続きを怠った主張は「ニセ科学」です
- Q:「科学的に正しい」とされたことが後に否定されたり、「非科学的」とされたことが後に証明されることもあるのではないか?
- A:「未来の科学では肯定される可能性がある」と主張したいのであれば、まず現時点の「科学的な主張」を論文にまとめるべきです。適当な新発見に便乗して「以前から主張していた」と言うことは誰でもできます
- A:査読付き論文が出ていなければ第三者が検証できません。否定されることは避けたいが、いつかは肯定されたいという姿勢は「ニセ科学」です